2026-07-30
【自動車の豆知識】安すぎる車には理由がある。雹害車編
中古車として販売するときには、水没車両や雹害車両であることをプライスボードなどに記す必要がない(というよりわからないまま展示していることも多い)こともあり、一般ユーザーが見分けるのは大変難しいのである。
雹害については、雹により目視でボコボコにボディが凹んだクルマはそのままでは売れないが、粒の小さい雹による被害は目視ではわからないケースがある。
■雹害の特性
雹害車両は、無数のへこみが生じるという『外観上の被害』に限定されます。外観の瑕疵であれば、パネル交換、板金修理を施すことでその機能を復元することができます。とは言え、現実はそう簡単ではありません。雹による被害を受けるのは、主に『受け面』と呼ばれるボンネット、ルーフパネル、そしてトランクです。へこみの数が数えられる程度であれば、板金修理やデントリペアによって復元することができます。しかしながら、無数にできてしまったへこみを板金修理するのは現実的ではありません。この場合、ルーフパネルの交換修理が最適となるのですが、皆様ご存じの通りルーフパネルの交換は『修復歴車扱い』となってしまいます。その為、ルーフに交換を要す外装瑕疵がある場合には、評価が下がるだけでなく、査定額にも影響がおよぶのです。
■雹害現状は発見しやすい?
査定検査の現場においてボコボコのような被害車両に遭遇した場合、発見することはそう難しくありません。ただこれはあくまでも一例であり、実際にはこれよりも浅く、小さなへこみが無数に残っている場合もあります。目立つ深いへこみは、修理されてしまうケースが多いのでルーフパネルを含む『受け面の修理跡』に注意しなければなりません。それに対して、浅く小さなへこみの場合、見えずらいことから未修理のケースが多く見られます。実際にはこうした『未修理の雹害車両』に遭遇する頻度の方が高いといえるでしょう。発見すには、とにかく『軽微なへこみ群』の見え方を覚えること。パネルに写りこませた景色が、ほんの僅かに『ブレる』瞬間を見逃さないようにする必要がります。今回その状態を一部4K画質で撮影することができたので、ぜひご覧になってください(設定を高画質再生、なるべく大きな画面での鑑賞を推奨します)。
■修理された雹害車両
雹による大きな被害を受けた車両は、時間の経過とともに『修理済み』の状態へと様変わりしていきます。その中で最も警戒しなければならないのが『ルーフパネル交換』です。前述のとおり修復歴扱いとなってしまうことから、私達のような検査員においては、見落としを極力無くすよう慎重な確認を求められる瑕疵となっています。基本的には、ルーフパネルとそれを接合するルーフメンバーとの接合状態(溶接跡)を確認します。現在売れているミニバンやSUV、コンパクトカーであればリヤゲート開口部からその接合状態を確認することができます。セダン形状であれば、車内側の天張りを少しめくることで、その接合状態を確認することができます。メルセデスベンツやBMWのような輸入車モデルでは、ルーフモール部分の蓋を開けることで、溶接跡を確認できる場合もあります。これは既に検査員の確認手順に組み込まれているポイントとなります。それだけ雹害車両が増えている証とも言えます。ぜひ参考にしてみてください。
雹害については、雹により目視でボコボコにボディが凹んだクルマはそのままでは売れないが、粒の小さい雹による被害は目視ではわからないケースがある。
■雹害の特性
雹害車両は、無数のへこみが生じるという『外観上の被害』に限定されます。外観の瑕疵であれば、パネル交換、板金修理を施すことでその機能を復元することができます。とは言え、現実はそう簡単ではありません。雹による被害を受けるのは、主に『受け面』と呼ばれるボンネット、ルーフパネル、そしてトランクです。へこみの数が数えられる程度であれば、板金修理やデントリペアによって復元することができます。しかしながら、無数にできてしまったへこみを板金修理するのは現実的ではありません。この場合、ルーフパネルの交換修理が最適となるのですが、皆様ご存じの通りルーフパネルの交換は『修復歴車扱い』となってしまいます。その為、ルーフに交換を要す外装瑕疵がある場合には、評価が下がるだけでなく、査定額にも影響がおよぶのです。
■雹害現状は発見しやすい?
査定検査の現場においてボコボコのような被害車両に遭遇した場合、発見することはそう難しくありません。ただこれはあくまでも一例であり、実際にはこれよりも浅く、小さなへこみが無数に残っている場合もあります。目立つ深いへこみは、修理されてしまうケースが多いのでルーフパネルを含む『受け面の修理跡』に注意しなければなりません。それに対して、浅く小さなへこみの場合、見えずらいことから未修理のケースが多く見られます。実際にはこうした『未修理の雹害車両』に遭遇する頻度の方が高いといえるでしょう。発見すには、とにかく『軽微なへこみ群』の見え方を覚えること。パネルに写りこませた景色が、ほんの僅かに『ブレる』瞬間を見逃さないようにする必要がります。今回その状態を一部4K画質で撮影することができたので、ぜひご覧になってください(設定を高画質再生、なるべく大きな画面での鑑賞を推奨します)。
■修理された雹害車両
雹による大きな被害を受けた車両は、時間の経過とともに『修理済み』の状態へと様変わりしていきます。その中で最も警戒しなければならないのが『ルーフパネル交換』です。前述のとおり修復歴扱いとなってしまうことから、私達のような検査員においては、見落としを極力無くすよう慎重な確認を求められる瑕疵となっています。基本的には、ルーフパネルとそれを接合するルーフメンバーとの接合状態(溶接跡)を確認します。現在売れているミニバンやSUV、コンパクトカーであればリヤゲート開口部からその接合状態を確認することができます。セダン形状であれば、車内側の天張りを少しめくることで、その接合状態を確認することができます。メルセデスベンツやBMWのような輸入車モデルでは、ルーフモール部分の蓋を開けることで、溶接跡を確認できる場合もあります。これは既に検査員の確認手順に組み込まれているポイントとなります。それだけ雹害車両が増えている証とも言えます。ぜひ参考にしてみてください。
